漫画原作はもうコリゴリ? 園子温の“日本映画論”とは (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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漫画原作はもうコリゴリ? 園子温の“日本映画論”とは

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園子温その・しおん/1961年、愛知県生まれ。17歳で「ユリイカ」などに投稿し、詩人デビュー。28歳で「自転車吐息」(90年)を発表。「愛のむきだし」(2009年)以降、「冷たい熱帯魚」(11年)、「ヒミズ」(12年)、「リアル鬼ごっこ」(15年)など年間3~4本の作品を発表する売れっ子監督に。11年に女優・神楽坂恵さんと結婚。新作「ひそひそ星」は構想25年にして、「本当に撮りたかった」作品でもある(撮影/写真部・加藤夏子)

園子温
その・しおん/1961年、愛知県生まれ。17歳で「ユリイカ」などに投稿し、詩人デビュー。28歳で「自転車吐息」(90年)を発表。「愛のむきだし」(2009年)以降、「冷たい熱帯魚」(11年)、「ヒミズ」(12年)、「リアル鬼ごっこ」(15年)など年間3~4本の作品を発表する売れっ子監督に。11年に女優・神楽坂恵さんと結婚。新作「ひそひそ星」は構想25年にして、「本当に撮りたかった」作品でもある(撮影/写真部・加藤夏子)

大島新おおしま・あらた/1969年、神奈川県生まれ。大島渚監督の次男。早稲田大学卒業後、フジテレビ入社。ドキュメンタリー番組のディレクターを務め、29歳でフリーに。「情熱大陸」「課外授業ようこそ先輩」など数々のドキュメンタリー番組を手がける。2007年に映画「シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録」を監督。第17回日本映画批評家大賞ドキュメンタリー作品賞を受賞。高校生を筆頭に3児の父でもある(撮影/写真部・加藤夏子)

大島新
おおしま・あらた/1969年、神奈川県生まれ。大島渚監督の次男。早稲田大学卒業後、フジテレビ入社。ドキュメンタリー番組のディレクターを務め、29歳でフリーに。「情熱大陸」「課外授業ようこそ先輩」など数々のドキュメンタリー番組を手がける。2007年に映画「シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録」を監督。第17回日本映画批評家大賞ドキュメンタリー作品賞を受賞。高校生を筆頭に3児の父でもある(撮影/写真部・加藤夏子)

 日本映画界の鬼才・園子温(54)を、かつて鬼才と呼ばれた監督の息子が撮った――。大島渚氏の次男・新(あらた)監督(46)が完成させたドキュメンタリー映画「園子温という生きもの」(2016年5月14日公開)。父と子の在り方、映画への思い……多くの接点を持つ二人が向き合った。

*  *  *
――大島が最初に「大島渚」を意識したのは小学1年のときだという。

大島(以下、大):「愛のコリーダ」(76年)の裁判のときですね。悪夢のような出来事が降ってきた。父にとっては芸術をめぐる闘いだし、「望むところだ!」と張り切っているけれど、小学生の僕にはまったく理解できなかった。

園:「わいせつ罪」だしね。学校ではなんか言われた?

大:僕よりも兄が中学1年で本当に気の毒でした。「わいせつ罪」って言葉だけは知っているという時期だし、周りにはやされて。その後は僕が中学生のときに初めて映画館で見た「戦場のメリークリスマス」(83年)。「なんだよ、エロの次はゲイか」みたいな(笑)。

園:そうだったんだ。

大:大学までは父の反動で、映画にむしろ拒否反応があったくらい。でもノンフィクションの書籍が好きで、父の仕事をどこか「おもしろそうだな」と思っていた。だからドキュメンタリーに進んだんです。

――インタビュアーと大島は、偶然にも小学校の同級生だ。

園:そうなの? 彼、バレンタインのチョコもらってた?

――もらってました。

園:あ~、もう俺ダメ。

大:園さんはね、「若いころモテてたやつは、絶対に俺のことは理解できない」って。いまモテてるからいいじゃないですか(笑)。

園:それは虚像だから。あとは「申し込み」。「映画に出してくれ」って(笑)。

――大島が捉えた園の妻・神楽坂恵の証言シーンは衝撃だ。鬼才・園子温のある一面がのぞく。

園:いや、めっちゃ恥ずかしい。まあでも「ここだけカットして」とかいうのも汚らしいな、と。


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