その目玉が上州沼田真田丸展。今年3月20日にオープンし、4月3日に早くも来場者数1万人突破。ドラマに登場する衣装や小道具はもちろん、沼田城を中心としたドラマの展開と当時の真田領の状況をわかりやすく展示している。こちらも来年3月31日までと期間限定なので、見逃さないよう気をつけられたい。ちなみに沼田城跡は現在沼田公園となっており、遺構の一部を見ることができる。

 ドラマでは今後登場することになるが、関西にも真田家ゆかりの地は多い。関ケ原の戦いに敗れた昌幸・信繁が逗留した高野山の宿坊・蓮華定院(和歌山県高野町)。大坂冬の陣で信繁が「真田丸」を構えたと言われる三光神社(大阪市)。大坂夏の陣で信繁が最期を迎えた安居神社(大阪市)など。久々に大河ブーム到来と言われる今年、ぜひいくつか巡ってみてはいかがだろう。

 続いては、大河以外の旬なスポットを紹介しよう。まずは滋賀県大津市の石山寺。33年に一度の本尊の御開扉があるのだ。石山寺は西国三十三所第十三番札所で、紫式部が『源氏物語』を起筆した場所として知られる。その本尊・如意輪観世音菩薩は平安末期作で高さ約5メートル。日本唯一の勅封(勅命により封印されること)秘仏であり、今年3月18日から12月4日まで一般公開される。滋賀県最古の木造建築とされる本堂の内々陣は、今回が初公開だ。次の御開扉は2049年まで待たねばならず、ぜひとも今のうちに訪れたい旬スポットと言えよう。

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