高橋・巨人は金本・阪神と正反対? 東尾氏がルーキー監督に期待 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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高橋・巨人は金本・阪神と正反対? 東尾氏がルーキー監督に期待

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
チームの変革が期待される阪神の金本監督 (c)朝日新聞社

チームの変革が期待される阪神の金本監督 (c)朝日新聞社

 昨年秋だったろうか。金本新監督誕生前だったと思う。就任するかどうかの時期に、ご本人に会う機会があったが、人気球団の監督を引き受けるには「相当な覚悟がいる」と話していた。伝統を築き上げたOBがいる。球団、スタッフを含め、グラウンド外でもその伝統を支えてきた人たちがいる。監督が代わればすべて一新できるかと言えば、そうじゃない部分もある。だが、今年の阪神は金本監督の下、変革への強い思いを感じる。

 長いシーズン、必ず浮き沈みはある。積極性が空回りする時期も必ずある。だが、そのときこそ信念を貫いてほしい。金本監督ならできると信じている。積極性への意識が無意識のレベルにまで達するには、1年、いや、数年はかかる。

 一方の巨人。高橋新監督はどちらかというと選手主導型の采配で、選手自身が考える環境を整えているように感じる。昨年まで同じ選手としてプレーしてきたから、各選手が局面でどんな判断をするタイプなのかなど、性格面も熟知していると思う。繊細な変化や、微妙な成長も感じ取れる監督だ。金本監督とは一見、正反対のようにも映るが、選手それぞれのレベルや野球への成熟度によってアプローチは変わる。勝つために何が最善かを考える点では一緒。巨人は今オフ、野球賭博問題などに揺れ、選手は常に周囲から見られている。その緊張感も、集中度を高める良い方向に出ているように映る。

 人気球団の監督は、少しの失敗でメディアや世間の批判にさらされるが、両監督には、揺らぐことなく目指す野球を継続してほしい。

週刊朝日  2016年4月22日号


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東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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