泉田さんは、預貯金を引き出し、友人から借金して4千万円を成田容疑者の口座に振り込んだという。

「それでもまだ足りないと言われ、自分の車を売却したり借りたりして、さらに4800万円を振り込みました。すっからかんになって工面したのに、返してもらえなかった」(泉田さん)

 そんな大金をどうして貸したのか。

「『このままではノアが危なくなる。つぶれたらあなたや他の選手やその家族が路頭に迷ってしまう。もし、お金を貸してくれたら、新しいノアを立ち上げて、みんなをノアの正式選手にする』と言われたんです。新しいノアという希望につけこまれました」(同)

 交通事故に遭い、プロレスができなくなった。

「家賃を滞納し、ご飯も食べられないほど、生活に困窮しています。このままではホームレスになってしまう。警察もウソをついたり、ろくな捜査をしてくれない。一体どうすればいいのか」

 レスラー泉田は警察の捜査をも批判し、「場外乱闘」に持ち込もうとしている。(本誌・上田耕司)

※ 週刊朝日 2016年4月15日号