「はかる」生活がおススメ!(※イメージ)
「はかる」生活がおススメ!(※イメージ)

 よく歩く人ほど、がんや脳卒中などの病気になりにくく、健康に生きられる期間「健康寿命」が長い――。ただ歩くだけ。それはわかっているけれど、なかなか実践できない。そんなあなたにおススメなのが、歩数計や活動量計を常時身につける「はかる」生活だ。

 活動量計は歩数や距離など身体の活動に関係するデータを測定、記録してくれる情報端末のこと。データから1日の移動距離や消費カロリー、睡眠時間なども導き出してくれる。

 ヨドバシカメラ・マルチメディアAkiba3階には、2年ほど前から活動量計の単独のコーナーが設けられている。以前は、歩数計コーナーの片隅に置いてあったが、ここ1、2年で専用コーナーができるほど市場が急激に広がった。

 3月31日の午後。高齢の夫婦が訪れていた。二人のお目当ては腕時計のように手首に装着するリストバンドタイプの活動量計だ。いくつかの製品を手に取って、スタッフと相談。15分ほど詳しい説明を聞いた後、気に入ったものがあったのだろう。一つを手に取りレジに持っていった。

 その後、サラリーマンや外国人観光客、女性の2人組……。多くの人がコーナーに立ち寄る。売り場責任者の大野雄也さんは言う。

「購入層は10代から60、70代と幅広い。お子さんがご両親にプレゼントしたいという相談も、よくあります」

 活動量計には、リストバンドタイプのほか、クリップタイプやペンダントタイプなどがあり、一番人気はリストバンドタイプのようだ。活動量計が出てきたのは、今から5年ほど前で、リストバンドタイプが注目され始めたのは、一昨年ほど前だという。

 ウェアラブル端末(身につける情報端末)に詳しい編集者兼ライターのジャイアン鈴木さんは、「去年、ラスベガスで開かれた家電見本市を機に一気に広まった」と話す。ヨドバシカメラのような家電量販店が専用のコーナーを設けるようになったのも、このころだ。

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