「一夜で1ドル250円」日銀総裁が実行すれば強力な経済政策に? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「一夜で1ドル250円」日銀総裁が実行すれば強力な経済政策に?

連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」

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円高論者で有名だった速水優元日銀総裁 (c)朝日新聞社

円高論者で有名だった速水優元日銀総裁 (c)朝日新聞社

“伝説のディーラー”と呼ばれた藤巻健史氏は、日銀総裁が強烈な円安論者ならマーケット参加者はついてくるという。

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 1998年3月17日、小さなパーティーに呼ばれた。車を降り、会場である2階への階段をのぼっていたら、耳にイヤホンをつけた体格のいい人が「すみませ~ん」と下りてきた。その直後、10人ぐらいの集団が、どどどと続いた。その後からメモ帳片手の記者団がついてきた。圧倒されて、横にどくと、私の脇を橋本首相がさささと下りていった。

 翌日、部下のウスイ嬢に「橋本首相とすれ違ったぞ」と話したら、「なぜ、階段の真ん中に飛び出して、『ボ、ボ、ボ、ボク、フジマキ、日銀ソ、ソ、ソ、ソ、ソウサイに就任お願い!』と言わないのですか。藤巻さんってまったく機転がきかないんだから」と怒られた。

 かくして私の日銀総裁への夢は消えた。皆に「せめてダイコウ(日銀総裁代行)と呼べと、言っていたのに、最近は一字なまって『ダイコン』と呼ばれる始末である」。これは私の第1作『外資の常識』(日経BP社)の中の一節だ。

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 当時、なぜ日銀総裁になりたかったか? その回答は拙著『一ドル二〇〇円で日本経済の夜は明ける』(講談社)に書いてある。2002年1月と14年も前に書いた本の「強力な円安誘導策」についての章の一部だ。

「自分で言うのもなんだが、私は海外のマーケット、すなわち海外の有力投資家、ヘッジ・ファンドの中では、リスク・テイカーとして非常に有名である。(中略)しかも『強烈な円安論者』ということでも有名である。その私が『日銀総裁』になったと聞けば、世界のマーケット参加者は、競って『ドル買い・円売り』を仕掛けてくるであろう。一夜で1ドル=250円である」


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