英語試験のスコアはあくまでひとつの指標(※イメージ)
英語試験のスコアはあくまでひとつの指標(※イメージ)

 国内の大学で広がるグローバル化の波。近年話題なのが関西圏だ。今年度の龍谷大に続き、来年度は近畿大も国際学部を新設。これで関関同立、産近甲龍のうち、甲南大を除いた大学で国際・グローバル系学部・学科がそろった。

 近畿大よりも1年早く、国際学部を新設したのが龍谷大だ。正確には、1996年に設立した国際文化学部を国際学部に改称、グローバルリーダーの育成を目指すグローバルスタディーズ(GS)学科と、国際文化学部のDNAを引き継ぐ国際文化学科の2学科に分割した。同じタイミングで、大津市にあった瀬田キャンパスを京都市伏見区の深草キャンパスに移転し、新たなスタートを切った。

 昨年の志願者は国際文化学部だった一昨年の1.5倍にのぼる。今年はやや志願者減となったが、「減るのは“隔年現象”で想定内。受験者のレベルは去年と変わりません」(龍谷大国際学部教務課)。

「GS学科は、“日本でいちばん勉強する学科”を目指す」と宣言するのは、同学部の久松英二学部長だ。

「2年次の留学は必修。留学までは、語学力レベルを上げるため、週8~10回(年間360~450時間)の英語の授業があります。卒業要件はTOEIC730点以上。支援は惜しみなくするので、学生同士、切磋琢磨してほしい」

 留学先は提携校7校などから選ぶ。そこには2015年世界大学学術ランキング4位のカリフォルニア大バークレー校の名も並ぶ。

 GS学科の宮原拓司さん(19)は、この春に同校に留学、学部科目を受講予定だ。

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