「2014年の協会の公益財団法人への移行手続きでは、外部との窓口になって中心的な役割を果たした」

 一方で、K氏にはある「疑惑」の渦中に立たされた過去がある。

 14年1月、「協会公認パチンコ」をめぐるパチンコ業者との契約交渉の中で、K氏が業者側から計1700万円の裏ガネを受け取っていたと「週刊ポスト」が報道。インターネット上には、500万円の現金をK氏がホテルの一室で仲介者から受け取る場面を撮影した動画も流出した。これを受けて調査に乗り出した協会の危機管理委員会(委員長=宗像紀夫・元東京地検特捜部長)は、K氏が後に金銭を返したことなどから「問題なし」と結論づけた。

 ただ、動画にはK氏が「北の湖にバレると、中止せなあかん」と発言するなど、意味深な会話も収められ、「疑惑」が完全に晴れたとは言い切れないのだ。(本誌取材班)

週刊朝日 2016年3月25日号より抜粋