「その2割の楽しさも、オーディションで役を勝ち取ったときに集約されてたりします。あとは、映像なら、自分が狙った通りに映っていたときだったり、芝居が評価されてカットが増えたときだったり……。そういうときは、ひそかに自分の中で、“勝った!”って思ってるかな(笑)」

 人気漫画原作の主演ドラマ「イタズラなKiss~Love in TOKYO」が中国でも配信されて以来、中国版ツイッターのフォロワーが150万人を超える人気となり、中国でのファンミーティングの際は、空港に千人のファンが集まるほどの騒ぎに。舞台、映画、ドラマと、幅広い役に取り組んでいる彼にとって、「理想の男子」的イメージをいかに払拭していくかが目下の課題だという。

「ここ1年は、“これでもか”っていうくらいキスシーンを経験しました(苦笑)。でも、せっかく俳優の道を選んだからには、悪役とか、一風変わった役や、狂気をはらんだ役をやって、芝居でインパクトを残したい。今回主演する舞台(『イニシュマン島のビリー』)も、今までにやったことのないタイプの役だし、共演の鈴木杏さんは同い年なのに役者としてのキャリアはずっと上なので、いろいろ学べるものがあるんじゃないかと。今までとは違う自分を見せていきたいし、今あるイメージを自分自身で壊したいですね」

週刊朝日 2016年3月11日号