プロ野球「即戦力ルーキー」に変化 プロアマ交流の賜物? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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プロ野球「即戦力ルーキー」に変化 プロアマ交流の賜物?

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
宮崎キャンプで投球練習をする巨人の桜井投手 (c)朝日新聞社

宮崎キャンプで投球練習をする巨人の桜井投手 (c)朝日新聞社

 かつての巨人・上原浩治のように、キャンプ序盤のブルペン投球を見ただけで、開幕ローテーションを即決できるだけの力を持った新人投手はまれだ。現時点で、プロで1球も投げていない投手を開幕ローテーションに抜擢するには勇気がいる。それだけの理由を探す必要がある。だからオープン戦では、内容とともに結果を求める。私も西武の監督時代、高卒の松坂大輔を開幕ローテーションに入れる理由が必要だった。1回でいいから結果がほしいと考えていたことを思い出すよ。

 それにしても時代は変わったな。かつては即戦力ルーキーが張り切りすぎてパンクする姿をよく見たが、最近はほとんどなくなった。

 今は、大学・社会人であっても、同世代のプロの選手と日本代表の混成チームで一緒になり、同世代でプロ・アマの壁なく情報共有ができている。自分に何が足りないかといったプロで通用するための術を入団前から知っている選手が多い。ヤクルトでは、首脳陣が原の所属大学での練習の内容をリサーチしたうえで、キャンプの練習プログラムを立てている。アマからプロへの移行期にも気を配り、力を発揮しやすい環境を整えている。

 圧倒的な戦力を誇るソフトバンクは別として、優勝するための戦力向上は、即戦力ルーキーと新外国人選手の活躍にかかっているといっても過言ではない。野球評論家の宿命として、毎年のように開幕前に順位予想をするけれど、新戦力の質をどう判断するかで、順位予想も変わってくるよ。

週刊朝日 2016年3月11日号


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東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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