これは、60年代のヒッピー、もしくは70年代の学生運動のメタファーなのか……と思いきや、コテージの管理人(梶原善)が、綾瀬につけたあだ名が、まさかの「デカメロン伝説」! クローン技術が確立しながら、どこかノスタルジックなこの世界にも、少年隊が存在していたなんて、ワカチコワカチコー♪(「デカメロン伝説」のイントロフレーズ。86年発売)。

 原作にも映画、舞台にもない、ドラマオリジナル要素デカメロン。そう、なぜかやたらと綾瀬のおっぱい部分にフォーカスしている、このドラマ。管理人なんて、綾瀬を「牛娘」呼ばわりし、「トロットロッしてっと乳しぼるぞ!」などとセクハラ発言連発なのだ。

「提供者」の物語に、何か関係あるのか、綾瀬のおっぱい。着る必要あるのか、ぴったりしたニット。まぁ、百歩譲って「牛娘」は、「提供者」を家畜扱いしているゲスな管理人の言葉だと解釈ができるけれど、デカメロンはどうよ。以前「南極大陸」ってドラマでも、岸壁を走る綾瀬のおっぱいの躍動感をスローモーションで映し出したTBS。スタッフに、綾瀬のおっぱい大好き星人が絶対にいるはず。

週刊朝日 2016年3月11日号