「羽生は“ユヅ様”、宇野を“しょーま様”と呼ぶファンがいるほどの人気ぶり。宇野の大きく足を開脚しリンクすれすれに反り返る技がイナバウアーに似ていることから、“宇野バウアー”と命名され、『氷上の新王子』との異名も」(前出のスポーツ紙記者)

 イケメン評論家の沖直実さんは、羽生を「小顔で手足が長くて漫画から飛び出してきた王子」で、宇野を「クラスにいそうなリアル王子」と分析する。

「ベクトルの違うイケメンで、羽生選手の“妖艶(ようえん)な色気”に対して、宇野選手は“健康的な色気”。若くして色気のある2人なので、成長が楽しみですね」

 さらに、観客を虜(とりこ)にする魅力はというと?

「演技中は眼光が鋭い羽生選手が、氷上を離れればプーさんを抱っこして可愛い羽生くんに。差が大きく、ギャップ萌えするんです。小柄で童顔な宇野選手は、愛くるしくて“国民的な弟”という感じ」(沖さん)

 名実ともに“羽生超え”の日は来るか。

(本誌=林壮一、上田耕司、牧野めぐみ、松岡かすみ、秦正理/黒田朔)

週刊朝日 2016年3月11日号