Tシャツでコミュニケーション? (c)朝日新聞社
Tシャツでコミュニケーション? (c)朝日新聞社

 キャンプで恒例となっているイチロー(42)のオリジナルTシャツ。キャンプインした2月23日のメッセージは、「人生は42歳から始まるんやて」。

 親交のあるダウンタウンの浜田雅功が描いているという、子どもがイタズラ書きしたようなイラストとメッセージ。強烈なインパクトから、スポーツ各紙が写真入りでよく紹介する。スポーツ紙のベテラン記者はこう話す。

「スポーツマスコミとしては、ネタを提供してくれてありがとう、って感じです。あまり活躍できなくなった数年前から着はじめた。注目されなくちゃ、という彼の焦りを感じます」

 古巣・オリックスの宮内義彦オーナーは講演で「(背番号が51なので)51歳までやりたい」「野球選手以外のことをするのは死ねということです」と本人が言っていると明かした。現役にこだわって監督をする気がないということなのか。Tシャツの言葉は自らを鼓舞するものなのかもしれない。

 体力維持のためものすごい努力をしているのは誰もが認めているが、視力などの衰えはどうしようもない。それを一番感じているのは本人のはず。なぜそこまで現役にこだわるのか?

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