選手より目立っている金本阪神監督(左)と、松井がいなくなって話題がなくなった高橋巨人監督 (c)朝日新聞社
選手より目立っている金本阪神監督(左)と、松井がいなくなって話題がなくなった高橋巨人監督 (c)朝日新聞社

「宮崎でやってた1次キャンプの2週間は松井秀喜がいたから、まだ良かった。松井がチームを離れ、沖縄に移動して始まった2次キャンプでは、誰をクローズアップしたらいいのか……。新監督は地味でサービス精神も欠如してますから、現場からは『絵にも字にもならない』というボヤキが聞こえてきますし(笑)、ドラフト1位の桜井俊貴投手にしても同2位の重信慎之介外野手にしても、いい選手なんでしょうけど……知名度が低すぎて」

 スポーツ紙デスクが嘆くのは高橋由伸新監督(40)が率いる巨人のこと。かつての巨人の選手は全国区の知名度を誇ったが、今の選手たちは熱心な巨人ファンでなければ知らない存在ばかり。2次キャンプ初日の16日は寒さもあってスタンドに空席が目立ち、新監督自ら「お客さんが若干、少ないように感じます。ぜひ球場に足を運んでください」と、お願いする場面も。

 対照的なのが金本知憲新監督(47)率いる阪神だ。昨年までの暗い雰囲気のチームとはガラリと変わり、とにかく明るくなった、と評判だ。監督自ら何かと話題を振りまいている。

 昨年までDeNAを率いていた中畑清氏から「監督が目立つようじゃダメだぞ」と突っ込まれていたが、ベテラン記者は「金本は、自分がおもしろいことを言って目立っていた中畑氏とは違う」と言う。

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