灘からは志願ゼロ 東大推薦入試の意外なデメリット

 2月10日、東大の推薦入試の合格者が発表された。合格したのはどんな生徒か? 合格者の高校の特徴は?

 東大推薦入試の出願者は173人。出願にも特徴がある。一般入試は科類を選んで入学し、1年半の教養教育後、「進学振り分け制度(進振)」で進路を決めるが、成績などによって必ずしも希望学部に進めるとは限らない。ところが推薦入試では、出願時に決めた学部に無条件で進める。それだけ明確な目的意識を持った学生に入学してほしいという意思の表れだ。

 入試速報を見て、東大合格高校の西の雄、灘(兵庫)の名前がないことを意外に思うだろうか。同校は、そもそも出願していなかった。和田孫博校長がその理由をこう話す。

「科学オリンピックの日本代表など数名の候補者がいましたが、いずれの生徒も『進振』を活用したいことを理由に、一般入試で理科I類を受けることにしました」

 学部指定制は推薦入試の大きなメリットだが、入学後に進路を考え、進振を活用したいと考える生徒にとっては、魅力になり得なかったということだろう。

 東大の推薦入試は、11月上旬の出願後、書類審査に合格した149人に対して、12月19、20日に面接などを実施。大学入試センター試験の成績も考慮し、合格者を決めた。センター試験で必要な得点は8割程度。一般入試に比べるとハードルが低いが、それでも高い学力が必要だ。

 残念ながら不合格だった、ある進学校の進路指導担当者は明かす。

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