医師の“実情”は…(※イメージ)
医師の“実情”は…(※イメージ)

 佳境に入った大学受験シーズン。医師になることを目指し、医学部を受験する高校生・浪人生も多いはずだ。ただ、医師と一口に言っても、診療科によって仕事内容はさまざま。厚生労働省の最新データなどから、医師の“実情”をひもといてみた。

 厚生労働省は2年ごとに全国の医師らにアンケートを行い、「医師・歯科医師・薬剤師調査」を発表している。昨年12月中旬、その最新データが公表された。

 それによると2014年末現在、医師総数は31万1205人で、前回12年より約8千人増加した。男女の比率はほぼ4対1。5人に1人が女性医師で、その割合は少しずつ増えている。

 診療科ごとの医師数を見てみると、最も多いのは内科で約11万人。2位外科は約4万5千人、3位整形外科は約2万1千人だ。

 内科医はおもに薬で治療をするイメージが強いが、近年は消化器のがんを内視鏡で切除したり、心臓のカテーテル治療をしたりと、仕事は外科的な領域へと広がっている。

 一方、医師数が少ないのは皮膚科や麻酔科で、ともに8千人台だ。放射線科医は約6千人、テレビドラマ「コード・ブルー」などで注目された救急医は約3千人にとどまっている。

 科に占める女性医師の割合が最も高いのは、その皮膚科で46%。同性の皮膚のコンプレックスを解消してあげたい、キレイにしてあげたいと思う女医が多いことが要因に挙げられる。2位は眼科と麻酔科で38%。

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