週刊朝日2016年2月12日号 表紙のディーン・フジオカさん
週刊朝日2016年2月12日号 表紙のディーン・フジオカさん

 4カ国語を操り、香港や台湾などで活躍していたディーン・フジオカさん。2015年から母国の日本へ戻った“逆輸入”俳優だ。

「日本で仕事をするようになって、自分の経歴が特殊なんだと自覚させられました。朝ドラに出て、五代友厚さんを演じ、興味を持ってもらえて嬉しいですね。昨年は、やっと自己紹介をできたかな、と思います」

 取材中、コーヒーを持つスタッフを気遣うジェントルマン。だが、ドラマ「ダメな私に恋してください」では、ドSのキャラを演じる。

「もともとSじゃないのに、役をやっているうちに、口調がうつってきちゃって。心配ですね(笑)」

 世界中を飛び回る生活を送るが、今年の目標は“定住”することだ。

「“大阪経済の父”と言われた五代さんと出会い、ひとつの場所に腰を落ち着け、築きあげたいと思うようになりました。家長としての責任もある。仕事を続けながら家族と一緒に住める場所を探したいですね」

 誰も歩んだことのない道を、颯爽と駆けていく。

週刊朝日 2016年2月12日号