情報過多の時代だからこそ 東尾修が「自分を知る」大切さを力説 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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情報過多の時代だからこそ 東尾修が「自分を知る」大切さを力説

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
いくら方法論が増えても変わらないことは…(※イメージ)

いくら方法論が増えても変わらないことは…(※イメージ)

 キャンプに入っても同じ。投手であれば、「キャンプで1千球以上」といった方針を決めることがあるが、選手個々で目的は違う。投球フォームを固めるのか、球種を磨くのか。それぞれが、自分の目的に合った「意味のある一球」を投げることが大切なんだ。

「前日に30球しか投げなかったから今日は多めに投げよう」とか、「他のみんながブルペン入りしているから自分も」とか、数字合わせの投球練習は意味がないよ。私が西武の監督時代には、投手に「途中で球数を捕手に聞くな」と指示した。投手コーチはノートに球数を記すが、それはあくまで参考程度にしなければいけない。

 自分の体を知れば、練習にもメリハリがつく。選手それぞれにルーティンはあるが、本当に身になっているものかを常に自問自答してほしい。新しい理論を採り入れたというだけで満足していないか。情報過多の時代だからこそ、取捨選択が必要。それができるかどうかで野球人生が変わることを強く意識してほしい。

 エースであれば、完投数や年間200イニング投げることを念頭に置いてトレーニングをしてほしい。大リーグでは昨年、28人が200イニングに到達した。30球団あるから、1球団に1人近くいる計算だ。一方、日本は大野(中日)と前田健(広島)の2人だけ。このままだと、200イニングは夢の数字になってしまいそうだ。いくら分業制が進んでいるとはいえ、エースなら、試合の勝敗が決するまで投げる気概を持ってほしい。

週刊朝日 2016年1月22日号


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東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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