「とにかく元気でクリーンなイメージだったので不倫は痛い。今回のベッキーは、山路徹さんとの(不倫の)件で人気を落とした麻木久仁子さんとどこかかぶるけれど、麻木さん以上に今後が厳しいと思います」

 ベッキーは1998年のデビュー以来、好感度タレントとして人気をキープし、現在もCM10社と契約中。だが“いい子キャラ”だけにその反動でCM業界への打撃が半端ないというのだ。

「プロ意識の高い彼女なら真っ先にまずファンに謝罪しそうなものですが、“関係者”という業界目線のフレーズが口をついたあたりに動揺が見え隠れします」(三杉さん)

 かつて同じ事務所に所属していた酒井法子の(覚醒剤)事件では、CM降板による違約金が億単位だったといわれる。今回は犯罪でないので「違約金はないだろう」と三杉さん。

 ベッキーを起用中の製薬会社「太田胃酸」はCMの差し替えを決定。事実上の打ち切りだ。他のメーカーに問い合わせると、「会見とは関係なしに、契約は1月中旬までなんです……」(花王・広報)、「今のところ影響は見えませんが、今後のことは社内で検討中」(ローソン・広報)と、かなり際どい。

 所属事務所のある幹部は、「会見をもってこの件は終わり、何も言えません。騒ぎが静まるのを待つだけ」と淡々と話したが、どう身を振るベキ?

(本誌取材班・上田耕司、藤村かおり、亀井洋志、牧野めぐみ、鳴澤 大/黒井文太郎)

週刊朝日  2016年1月22日号