SEALDsの国会前デモに参加して話題になった石田純一氏の名前も挙がっているが…… (c)朝日新聞社
SEALDsの国会前デモに参加して話題になった石田純一氏の名前も挙がっているが…… (c)朝日新聞社

 2016年の最大の政治イベントとなりそうなのが7月の参院選。注目は「政界引退」を表明した橋下徹・前大阪市長の去就だ。

 15年12月18日の退任会見翌日には、東京都内のホテルで安倍晋三首相、菅義偉官房長官らと会談。政界復帰のタイミングについてさまざまな臆測が飛び交っている。自身のツイッターでその9日前、自民党と公明党が軽減税率で合意したことにこう触れた。

<これで完全に憲法改正のプロセスは詰んだ。来夏の参議院選挙で参院3分の2を達成すれば、いよいよ憲法改正>

 安倍政権との協力姿勢を明確にした。「おおさか維新の会」の地方議員が語る。

「最近の橋下氏は上機嫌。ツイッターを見て『いいですね』と声をかけたら嬉しそうで、すぐにも政界復帰しそうだとホッとした。私人として発言しやすくなって耳目を集めることが増えるでしょうし、多くの議員は現状を歓迎しています」

 おおさか維新の会の松井一郎代表は参院の大阪選挙区(改選数4)に浅田均府議に加え、もう一人候補を立てると明かしている。

「2人当選を目指すなら1人は強力な候補者でないと。待望論というより、ほとんどの議員は橋下氏の出馬を信じている」(前出の議員)

 ほかにも、サプライズ候補には多くの名前が挙がる。 自民党から「1億総活躍国民会議」の民間議員となった菊池桃子氏、「とくダネ!」(フジテレビ系)のMC・菊川怜氏、原辰徳・巨人軍前監督などだ。

 現役引退を表明した女子サッカー日本代表の澤穂希氏も「政界進出か」と報道された。政治評論家の有馬晴海氏がこう語る。

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