東海新幹線CMシリーズ 名作の裏にはスタッフの遠距離恋愛 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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東海新幹線CMシリーズ 名作の裏にはスタッフの遠距離恋愛

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元JR東海社長(現・相談役)須田寛すだ・ひろし/1931年、京都生まれ。54年に京都大学法学部卒業、日本国有鉄道入社。名古屋鉄道管理局長、旅客局長、国鉄理事などを経て、87年4月、JR東海社長。95年、会長に就任した(撮影/写真部・堀内慶太郎)

元JR東海社長(現・相談役)
須田寛

すだ・ひろし/1931年、京都生まれ。54年に京都大学法学部卒業、日本国有鉄道入社。名古屋鉄道管理局長、旅客局長、国鉄理事などを経て、87年4月、JR東海社長。95年、会長に就任した(撮影/写真部・堀内慶太郎)

 あのキャンペーンが成功したのは、ひとえに電通の案が良かったのと、S君を始め社内の担当者たちが頑張ったからです。私が注文したのは一つだけ。CMに映る新幹線は新しい100系でした。ただ、当時の最終「ひかり」は古い0系だった。違うと指摘されるとよくないので、現実の最終列車を100系で運転するよう求めました。私の貢献はそれだけです(笑)。

 好評だったのでその後もシリーズ化され、長く続くキャンペーンとなりました。故郷を離れ、別の地で頑張る若者を応援する「ファイト!エクスプレス」、おじいちゃん、おばあちゃんに孫が会いに行く「ハックルベリー・エクスプレス」というのもありましたね。

 山下達郎さんの曲『クリスマス・イブ』が流れる「クリスマス・エクスプレス」は、心を運ぶ新幹線との企業メッセージにふさわしい、恋人たちの駅での逢瀬を描くものとなり、とりわけ大きな反響を呼びました。

 観光キャンペーンをということで平成5(93)年に始め、もう20年以上続いているのが、「そうだ 京都、行こう。」のシリーズです。

 あのシリーズにしても私が知恵を出したわけではなく、成功は広告代理店を含む関係者と地元の協力者の功績ですが、京都ではお寺や神社に協力してもらってそこでコンサートをやるというように、町ぐるみで盛り上げてくださいましたね。あまりにも知られて、そろそろ京都にさえ飽きが来てはいけないので、割合知られていなかった所を次々に提案できたことも良かったのでしょう。

週刊朝日 2015年12月25日号より抜粋


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