「癒やし系大臣」と親しまれ…
「癒やし系大臣」と親しまれ…

 小泉内閣で財務相を務めた塩川正十郎さんが今年9月、肺炎のため93歳で亡くなった。9月24日に行われた大阪府・公益社千里会館の合同葬にて、元首相の小泉純一郎さんは弔辞をこう読んだ。

【追悼】2015年に亡くなった著名人

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 謹んで故塩川正十郎先生の御霊(みたま)に弔辞を捧げます。

 私が塩川先生と初めて出会ったのは、福田赳夫先生のお宅で玄関番のようなことをさせていただきながら政治修業をしていた頃でありました。当時の福田邸は、「角福戦争」華やかなりし頃で、朝7時から来客が多く、なかでも塩川先生はさっそうと格好よく声が大きく、低音の大阪弁が印象的な若手代議士でした。

 小泉内閣最初の組閣で塩川先生には財務大臣を引き受けていただきました。

 多くを語らなくても常に私の真意を直感的に、正確にわかってくれる塩川先生の存在が、その後の私の政治運営に大きな力になったことは多くの人が認めるところであります。

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