プレミア12韓国戦の逆転負け 東尾修「首脳陣で反省・検証してほしい」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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プレミア12韓国戦の逆転負け 東尾修「首脳陣で反省・検証してほしい」

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
韓国戦で小久保監督(右)から交代を告げられる松井裕(中) (c)朝日新聞社

韓国戦で小久保監督(右)から交代を告げられる松井裕(中) (c)朝日新聞社

 九回に入る時点で、鹿取投手コーチと小久保監督はどんな継投の可能性を想定していたのだろう。走者が1人出たら、あるいは2人出たら……といったリスクマネジメントだ。

 小久保監督は野手出身で、球団での監督経験もなく、継投の重大な判断を求められたのは初めてだったはずだ。勝負のカードを早めに切るには、鹿取投手コーチが全面的に判断する必要がある。「準備できています」ではなく、「代えましょう」といった踏み込んだ提示だ。ベンチにいた者にしかわからないが、監督の背中を押すようなやりとりがあったかどうか。このあたりを首脳陣で反省・検証してほしい。

 もちろん、大谷を続投させる選択肢もあった。

 大谷について、日本ハムが小久保監督にどの程度、球数への配慮をお願いしていたかはわからないが、あの力みのないフォームなら、100球超えたって疲れは少ない。小久保監督が大谷本人に聞き、「まだ行けます」と言うなら続投させる。それぐらいの弾力性がないと、想定外の事態には対処できない。

 代表チームは12球団から選手を借りている。各球団への配慮は最低限必要だが、球団側も代表に選手を預けた以上、ある程度の起用の融通性を小久保監督に与えないといけない。

 WBCでは、日本の統一球とは違う大リーグ公式球が使われ、戸惑う投手もいる。私が投手総合コーチを務めたWBC2013では、田中(現ヤンキース)が苦しんだ。中心選手が不調だと、想定していたローテーションはすべて変わる。今の先発投手は登板の4、5日前に準備に入るが、私は2日前に先発を伝えたこともあった。それが代表の戦い方だ。選手も変化に対応する強さを身につけてほしい。

週刊朝日  2015年12月11日号


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東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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