冬場に多いノロウイルス 今年は“新型”が猛威振るう? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

冬場に多いノロウイルス 今年は“新型”が猛威振るう?

このエントリーをはてなブックマークに追加
週刊朝日#病気
「風邪」かと思ったら…(※イメージ)

「風邪」かと思ったら…(※イメージ)

 東京医科大学微生物学分野主任教授の松本哲哉医師は、通常は研究者であり教鞭をとっているが、その病院の外来で内科を担当することもあったため幸恵さんを診察、感染性胃腸炎と診断した。

「冬の流行期にこのような患者さんを診た場合、症状や診察結果をもとに感染性胃腸炎と診断します。大半はノロウイルスによるものであり、それが確定できても治療方針が変わるわけではないので、高齢者や小児、免疫不全の患者さん以外は、基本的に検査はしません」(松本医師)

 高齢でおう吐と下痢が続き、脱水に陥っているものの水分の摂取もできない状態であるため、幸恵さんは入院することになった。その後点滴を受けて少しずつ改善し、食事をとっても吐かなくなったのを確認して松本医師は退院を許可。2泊の入院で自分の足で帰宅できるほど回復した。

 ノロウイルス感染症の治療は、現在のところ対症療法しかない。潜伏期間は24~48時間、下痢や吐き気、おう吐、腹痛などの症状が表れるが、安静にしてやり過ごせば、多くが1~2日で回復に向かう。基礎疾患を持つ人や妊婦、水分がとれず脱水によるものと考えられる諸症状が強くなっている人以外は、必ずしも医療機関を受診する必要はない。

週刊朝日  2015年12月4日号より抜粋


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい