西武・西口が引退 東尾修「器用だったら200勝できたのでは」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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西武・西口が引退 東尾修「器用だったら200勝できたのでは」

連載「ときどきビーンボール」

週刊朝日#東尾修
引退セレモニーを終え、チームメートの花道を歩いてグラウンドを去る西武の西口 (c)朝日新聞社

引退セレモニーを終え、チームメートの花道を歩いてグラウンドを去る西武の西口 (c)朝日新聞社

 いつだったろう。監督を辞めたあと、西口が勝てなくなったときに彼のクロスステップの矯正を勧めた。年をとって、回転力や馬力が落ちた状態では、体全体への負担が大きすぎると伝えた。彼は試合でも試したが、しっくりこなかったらしく、元に戻した。もう少し器用だったら、あと18勝で届いた200勝も達成できたのではないかな。

 引退会見で「思い出すのはノーヒットノーラン」と話していた。達成目前で逃した試合が3度もあった。日本シリーズには5度出場して7試合に登板し、0勝5敗。200勝だけでなく、どこか殻を突き破れないところがあったな。

 だけど、それも彼の魅力なのかもしれない。選手時代は「運がなくなるから」と笑っていたけど、プロには、“偉業”や“数字”も必要な要素ではある。

 今後は、自分と違う性格の選手にも強く言い聞かせなければいけない。自分にないものを積極的に採り入れていくことが大切だな。

 巨人の高橋由伸監督をはじめ、40代の指揮官が増えている。野球界の進歩についていけるのは、経験があり、若さとエネルギーを持った人間だ。監督はグラウンド内の選手の動きだけを見て、試合で采配をふるっていればいい時代ではない。選手個々の性格を把握し、言葉のかけ方、タイミングも計らねばならない。西口も、言葉で伝える発信力を磨かないといけない。将来は西武の投手コーチ、そして監督も務めるかもしれない。すべて将来の自分につながると思って取り組んでもらいたい。

週刊朝日 2015年12月4日号


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東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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