師匠「ま、お前さんの言うそれくらいはわかるんだけどな」

 そのあと、楽屋で侃々諤々(かんかんがくがく)。小三治師匠はマイナンバー制度の問題点を語って、憂えてましたよ。よく知ってんじゃん、否、ご存知ではないですか……マイナンバー。

 とにかく評判よくないマイナンバーですが、私は「番号で人間を管理しやがって……」とか別にどうでもいいんですけどね。

 でもさ、あんなもん絶対流出するでしょ? その後始末の手間を考えたら、役所の人たちもかえってめんどくさいんじゃないかな?

 こっちはこっちで簡易書留でカードを受け取るの億劫だし、もらってもカードをなくしそうだし、数字も覚えられないし。カード再発行とか、考えるだけでめんどくさい。あ、家族の分のカードも管理するのか。子供たちに首からぶら下げてろ、とは言えないしなあ。なんだか将来的に、お互い凄く厄介なことになりそうな気がします。

 マイナンバー、ウキウキしないんですよね。ナンバー配るなら、全員を対象に一年に一度「マイナンバー宝くじ」とかやったらどうでしょう。防衛費上げるくらいなら、戦車1台分の賞金が一人に当たるとか。当選者が名乗りでなかったら、次回に繰り越し!! 盛り上がると思うけどなぁ。ダメかしら?

 自分だけ賄賂とかもらってないで、行政の人にはこっちも少しはウキウキさせてもらいたいよなぁ。

 カード、一枚一枚上戸彩が配りにくるとかさ。いや、無理なのわかってますよ。無理なのわかってるけど、そんな夢みたいなことも言いたくなるほど不安な感じですよ、マイナンバー。

 アタマよくなくてもわかるわ。

週刊朝日  2015年11月20日号