◇風邪と間違えやすい病気の特徴(大人の場合)


(特徴は典型例であり、例外もあります)

・風疹
37~38度の熱と同時に全身に発疹が出現。耳の後ろや後頭部のリンパ節が腫れる。妊娠初期に感染すると胎児に障害が生じる危険性あり。

・はしか(麻疹)
38度前後の発熱とくしゃみ・鼻水が2~4日間続き、いったん熱が37度前後に下がる。再度39度以上の高熱と全身の発疹が出て、3~4日間続く。

・おたふく風邪(流行性耳下腺炎)
耳下腺が腫れて40度近い高熱が2週間程度続く。咳・鼻水・頭痛・腹痛を伴うことも多い。

・りんご病(伝染性紅斑)
発熱と関節痛、倦怠感、発疹(主に脚や腕)が出現。子どもから感染する例がほとんど。妊娠中の感染は流産や胎児貧血のリスクがある。

・手足口病
口の中や手足などに水疱性発疹が出現し、3割程度に40度近い高熱が出る。夏に子どもの間で流行し、親が感染することも多い。

・インフルエンザ
突然熱が38度以上に上がり、全身の倦怠感や食欲不振が出現。3日後くらいから咳・鼻水・のどの痛みが表れることもある。

監修:秋津壽男医師

(ライター・伊藤あゆみ)

週刊朝日  2015年11月20日号より抜粋