「数字の目安はあるものの、最後は感情で決まりますから(笑)。横綱昇進ラインは『全勝優勝』と言われてますが、相撲内容がよかったら、14勝1敗でも横綱になるかもしれません」(前出ベテラン記者)

「とりあえず出て、負けがこんだら途中休場という展開もあると思いますよ」(スポーツ紙デスク)

「いや、『今の角界で一番強いのは照ノ富士』とも言われ、白鵬も『まともにやったら勝てない』と漏らしていると聞きます。万全でなくてもそこそこ勝つでしょうから、綱取りの糸を切らないために出場を決めたんでしょう。初場所で優勝争いに絡めば、横綱になれるんじゃないですか。今場所を休んだら綱取りはイチからやり直しになっちゃいますから」(担当記者)

 初日は高校の後輩でもある好敵手・逸ノ城、2日目には先場所の12日目に連勝をストップされた関脇・栃煌山との対戦が組まれた。

「初日から難敵。ここを勝ち抜けば勢いがつきます。逆に、ここでダメなら一気に失速するかもしれませんが、それでは“強行出場”の意味がなくなる(笑)」(前出デスク)

 横綱への道のりは平坦ではない。今場所の照ノ富士の挑戦をお見逃しなく!

週刊朝日 2015年11月20日号