本人曰く「どこまでも前向きな性格」で、どんな現場でも、“どうやったら自分が楽しめるか”を考える。

「男が、その仕事をやると決めたからには、絶対に言い訳はするべきじゃないと僕は思うんです。僕は自分がやりたいことを、早い段階で見つけられましたけど、それも見つけられるように粘った結果ですからね。10代で、監督から『あれやって』『これやって』と言われるままに演じていた頃は、抑圧されているように感じていたこともあります。でも、隙を見つけて、そこに自分のやりたいことを詰め込んでみたら、いい結果が出た。退屈な場所でも、そこから喜びを見つけ出す作業をしたことで、どんな現場も怖くなくなったんです」

 10代でもがいて苦しんだことで、20代で個性的な監督との仕事が増え、代表作も生まれた。30代半ばで、ロシア、カザフスタン、モンゴル、ドイツの合作映画「モンゴル」でチンギス・ハーンを演じ、以後、ハリウッドにも進出した。

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