巨人・高橋新監督 最初の難題は不振続く阿部の起用法? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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巨人・高橋新監督 最初の難題は不振続く阿部の起用法?

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
川崎市のジャイアンツ球場で秋季練習を見守る巨人の高橋由伸監督(10月28日) (c)朝日新聞社

川崎市のジャイアンツ球場で秋季練習を見守る巨人の高橋由伸監督(10月28日) (c)朝日新聞社

 それにしても、1軍のコーチ全体を見ても、生え抜きのコーチが少ないよな。かつて巨人の首脳陣は生え抜きで固められていた。しかも、V9時代の選手たちは、コーチとして他球団からも引っ張りだこだった。巨人から有能なコーチが出なくなったのは少し残念ではある。

 由伸には、巨人の伝統や原野球の継承といった使命がつきまとう。だが、それがブレーキになってはいけない。原監督の采配をコピーする必要はないし、育成や起用などの面では自分の考えを明確に出してほしい。

 たとえば、阿部はこの2年、成績を出せていない。近年の由伸自身が「代打の切り札」としての“居場所”を見つけたように、阿部にも、これまでとは違う役割を担ってもらう配慮が必要になるだろう。

 阿部を追い出せといっているわけではない。違ったパーツとして、どうチームに組み込むか。高橋新監督の重要な仕事の一つだ。

 私が西武監督に就いたとき、清原和博という不動の4番打者がいた。不振に陥っても、おいそれとは外せなかった。別の選手を起用してみても、清原の存在の大きさゆえに遠慮がちになっていた。そんなとき、たまたま清原がFAで巨人に移籍することになった。私はこれを機に、若手中心のチームに転換しようと腹をくくることができた。

 巨人は“常勝”を義務づけられた球団だが、監督にすべての責任を押しつけるべきではない。難局を引き受けてくれた新監督である。自由に指揮を執れる環境を作ってあげてほしい。

週刊朝日  2015年11月13日号


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東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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