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人生を謳歌するシニアは自宅リフォームをしていた?

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年をとるのは、人間だけではない(※イメージ)

年をとるのは、人間だけではない(※イメージ)

 年をとるのは、人間だけではない。家屋も老朽化が進み、壊れたところの改修が必要になる。片づけだけでは快適な暮らし替えに限界がある場合は、リフォームも視野に入ってくる。

 実は、多くのシニアは自宅を何らかの方法で改装、改築している。住宅リフォーム推進協議会の調査によると、昨年度、自宅をリフォームした人の5割以上は60代以上が占めている。

 回答では、「住宅・設備の老朽化や壊れたため」「使い勝手の改善」など、必要に駆られた改修が主流だった。だが、「どういうリフォームをしたいか」という潜在的なニーズを聞いた別の調査では、「生活向上のためのリフォームをしたい」という、より活動的なシニア世代の姿も浮かび上がる。同協議会広報部長の植木孝さんは、

「リフォームに対するニーズが少しずつ変わってきているようです」

 と、その背景を見る。

 高齢による病気やけがなどで体が不自由になり、バリアフリーにしたり手すりを設置したりする改修から、「暮らしをグレードアップする」「高齢者でも暮らしやすい家に」など、より快適な住まいを求める“アクティブシニア”が出てきつつあるのを感じるという。

 暮らし替えの大きな利点は、環境の変化によるストレスを受けずに、生活を改善しやすいことだろう。都内在住の山本よし子さん(仮名・75歳)は、自宅をリフォームしたことで第三の人生を謳歌する、そんなアクティブシニアの一人だ。

 書道を教えたり、ハープの教室に通ったり、活動的な山本さんだが、周囲が心配するほど落ち込んだ時期があった。

 69歳で、長年連れ添った夫に病気で先立たれたときだ。その後の人生に希望が持てず、鬱々とした日々を過ごしていたという山本さん。一人暮らしが不安で、有料老人ホームへの住み替えも考え、娘(47)といろいろな施設を見て歩いてもみたが、決断できない。そんなとき、偶然訪れたセミナーで、シニア向けの住宅リフォームを知ったことが、転機になった。


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