室井佑月 安倍首相の発言に「恥ずかしい気分になった」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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室井佑月 安倍首相の発言に「恥ずかしい気分になった」

連載「しがみつく女」

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週刊朝日#室井佑月
ある高校の校長先生が、「将来の夢はお金持ち」という子が増えてきていると嘆いていた(※イメージ)

ある高校の校長先生が、「将来の夢はお金持ち」という子が増えてきていると嘆いていた(※イメージ)

 安倍さんやそのお仲間は、国際貢献やこの国の平和を維持するためには、「日本は金を出すだけでいいのか」と、よくそんなことをいう。けど、あなたたちが今している外交とやらも、あたしにはそういうものに見える。自分の金でもない金をばらまき、自分らだけ尊敬された気分になるのが外交か?

 それに、彼らの「金を出すだけで」という言い分により、この国は他国の戦争に参加することが可能になってしまった。

 国際貢献や世界平和を訴えるなら、安保法制など成立させず、難民を受け入れた方が良かった(テロの危険など考えると、難民受け入れは難しくなったように思う)。この国がそっちの決断をしたのなら、一国民として、あたしは誇らしい気分になった。

 この国は人殺しの道具の武器まで売って、金を稼ぎたい国になってしまった。もちろん、それでいいという人もいる。

 しかし、みんなほんとにちゃんと考えないと。安倍さんが講演でいっていた、「世界で最もビジネスしやすい国を目指して、改革を断行する」ということは、この国の99%の人間が、低賃金で奴隷のように働くということではないか?

「夢は金持ち」。そういう子どもに、「いやいや、金持ちは世襲だから」と教えなきゃいけなくなる。

週刊朝日  2015年10月23日号


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室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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