婚活、就活、保活…「◯活」は必死さが伝わらない? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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婚活、就活、保活…「◯活」は必死さが伝わらない?

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『◯活』の代わりに…

『◯活』の代わりに…

 落語家の春風亭一之輔さんは、「◯活」は誰もが簡単にくくれてしまう口にしやすい言葉だという。

*  *  *
 先日、居酒屋へ行くとテーブルに来たのは、推定47歳、痩せた色白、薄い頭髪、「はいっ! 喜んでーっ!!」というわりにはあまり精気がない男性店員さん。胸の名札には『ムラさん・山梨出身・趣味はスキューバD・婚活中』と書いてました。

 あだ名を名札に記す(もしくは記させる店の)感覚、ダイビングをDと略す違和感とその容姿とのギャップはとりあえず脇に置いておくとして。

「ムラさん、婚活中なんですか?」と尋ねると「ええ、まぁ、できれば結婚したいですねぇ」との曖昧な返事。「どんな婚活を?」「いえ、バイト忙しくて、これといって何も……」。してねーじゃん、婚活。

『◯活』という言葉は口にしやすくてお手軽な感じです。

「嫁さん欲しい、独りで一生を終えたくない……」って漠然と思ってるだけでも、「婚活中っす」と言えば「頑張ってね!」ということに。「働かなきゃなー、でもめんどくせー」とウダウダしてても、「就活中なんす」と言えば周りから「大変だねぇ、不景気だから」と返され。

 反対に「保活してます」と言われて「いい保育園見つかるといいですね」などとぼんやりと返すと、「子供預けられないと働けないんですよ! どこでもいいから入れたいんですっ!(怒)あー、どんだけ待機すればいーんですかーっ!!(泣)」と怒り心頭の人も。この方の場合、並大抵の『活』ではないわけです。

 このように『◯活』というくくり方のせいで切実感が薄れて、当人は必死でも、相手には伝わらないということもあります。『活』の使い方、難しい。


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