研究所再建、特許収入250億円 ノーベル賞・大村教授の経営手腕 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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研究所再建、特許収入250億円 ノーベル賞・大村教授の経営手腕

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大村さんがつくったそば店「上小路」 (c)朝日新聞社 

大村さんがつくったそば店「上小路」 (c)朝日新聞社 

「欠点があるとすれば、せっかちなところかな」

 そういえば、受賞決定直後の記者会見場で、安倍晋三首相からお祝いの電話がつながった際には、係員から携帯電話を受け取って耳に当てたものの、首相がなかなか応答しないのにしびれを切らし、「タイム・イズ・マネー」と言って、電話を突き返してしまった。

 受賞後に脚光を浴びたのは、山梨県韮崎市の実家のそばにある「韮崎大村美術館」、温泉施設「白山温泉」、そば店「上小路」の3点セットだ。いずれも大村さんが私費を投じてつくった。「気取らず、芸術鑑賞してほしい」との思いから、温泉とそば店を併設したという。

 ポリ袋とともに、ふだんから肌身離さず持っているのは、15年前に亡くした妻の文子さんの写真だ。受賞後も、まず文子さんを思い、心の中で「もらいましたよ」と報告したという。

 この日のインタビューには丸い容器に入った微生物を持参した。

「(ノーベル賞で)微生物の力が見直されれば」

 と、うれしそうに笑っていた。

週刊朝日 2015年10月23日号より抜粋


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