「ラグビーが注目されてる今だからこそ日本代表にいる外国人選手にもスポットを。彼らは母国の代表より日本を選び日本のために戦っている最高の仲間だ。国籍は違うが日本を背負っている。これがラグビーだ」

 約1万5千人がリツイートしたこの言葉に、今回の大金星の、もう一つの価値が集約されている。エディHC率いる日本代表31人の中には、主将を務めるリーチ・マイケル選手を筆頭にカタカナ表記の外国出身選手が10人いて、南ア出身の松島幸太朗選手も含めると11人。うち6人が南ア戦で先発した。他のスポーツより国籍条項が緩く、海外勢が多いラグビー日本代表に批判があるのも事実だ。

「だけど、彼らが日本の勝利のために体を張って走り回り、勝って日の丸を振っている姿を見ていたら、そんなこと、どうでもよくありません? 夏の甲子園でオコエが喝采を浴び、陸上短距離で高校生のサニブラウンが世界選手権で活躍した年にこの勝利。日本のスポーツの国際化の象徴です」(前出ベテラン記者)

 日本の第3戦は10月3日(日本時間)に行われる。 

週刊朝日 2015年10月9日号