世界中で流行しつつある「オレンジワイン」 日本でも生産中…

週刊朝日
 フード&ワインジャーナリストの鹿取(かとり)みゆきさんが、日本ワインを紹介する。今回は山梨市牧丘町の「窓辺 橙 2014」。

*  *  *
 白ワインは、ブドウの果皮などを取り除き、果汁だけで造る。一方、赤ワインは、果皮も一緒に発酵させる。この工程はワイン製造上で「醸し」と呼ばれる。そして赤ワインには黒ブドウが、白ワインには白ブドウが使われることが多い。

 しかし山梨市牧丘町にある四恩醸造では、白ワインに使われる甲州種のブドウを、赤ワインの製法のように、果皮と一緒に醸す。これが、世界中で流行しつつあるオレンジワインだ。淡い藤色の果皮を持つ甲州種の搾りたての果汁は美しいピンク色だが、ワインになると琥珀にも似て、名前のとおり、しっとりした橙色へと変わる。

 醸造を担当する小林剛士さんは話す。

「果皮の成分をすべて抽出して、使い尽くしたい。農産物への敬意のつもりです」

 果皮からは、香りや味わいの素や色素などが溶け出すため、複雑なうまみとなる。生まれた渋みは、赤ワインに近い風味を口中に感じさせ、パテや、しゃぶしゃぶなど、豚肉の脂を使った料理とも相性がいい。

(監修・文/鹿取みゆき)

週刊朝日  2015年10月2日号

続きを読む

この記事にコメントをする

TwitterでAERA dot.をフォロー

@dot_asahi_pubさんをフォロー

FacebookでAERA dot.の記事をチェック