北原みのり「転がすの、面倒なんですけど」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北原みのり「転がすの、面倒なんですけど」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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他人にアピールしたがる“イクメン”夫は…(※イメージ)

他人にアピールしたがる“イクメン”夫は…(※イメージ)

 作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。北原氏は、他人にアピールしたがる“イクメン”夫をこう見る。

*  *  *
 先日、女友だち数人と飲んでいた時のこと。うち一人のケータイが頻繁にバイブし、その度にケータイをチェックしているので、どうした? と聞くと、「夫から息子(2歳児)のことで、LINEが入る」と。「既読にしないと電話がくるかもしれないから、見てる」と、心からイヤーな感じで言って、内容を見せてくれた。そこには、「今、ご飯食べさせた」「これからお風呂入れるところ」「お風呂入れたよ。頭も洗ったよ」「これから寝かせるね」と、いちいちの報告メールなのだった。

 友だちが複雑な顔をして言う。「夫に悪気はないんだけど、『ありがとう』を期待してるんだよね。で、ありがとうって、素直に言っちゃえばいいことは、頭ではわかるんだよね。でも、どうしても、言いたくないの」。わかるよ~! と女たちは口を揃えて言う。父親だろ? なぜ自分の息子の世話をするのに、いちいち報告してくる? しかも友だちと飲んでいる妻にLINEしてくる? 何がしたい? 褒めてもらいたいのか? 子供か!? 

 そんな話から女たちは一気に、育児する夫の話になる。今どき育児に関わらない夫は論外だとして、育児に「協力している」という姿勢を崩さない父親がいかに多いことか!

「家族でお出かけした帰り道、子供が寝ちゃったから夫が抱いたんだけど、途中で『疲れた』って言って、道の真ん中で立ち止まるんだよ? 仕方ないから『もう少しだから、頑張って!抱っこしてくれてありがとう!』って、夫をあやしながら帰ったよ!」


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