市販の総菜やレトルトパックをアレンジするとこのような料理ができあがる(撮影/写真部・植田真紗美)
市販の総菜やレトルトパックをアレンジするとこのような料理ができあがる(撮影/写真部・植田真紗美)

 ひとりで暮らしていると特に面倒なのが料理。食生活が乱れがちになる。そんなときには市販の総菜やコンビニのレトルトパックを上手に活用しよう。簡単だけど栄養バランスがよく、おいしく食べられるアレンジを紹介する。

「毎朝のごはん代わりに冷凍の今川焼きをチン。夜はほとんど毎日、買ってきたコロッケを食べてたんだ。そうしたら血圧と血糖値が上がっちゃった」

 そう話すのは、妻がいなくなって一人で暮らすようになった80代のある男性だ。食事を見直し、今は“毎日好きなもの”はやめて、野菜をとることを心がけているという。

 年を取ってからひとり暮らしになると、面倒なうえ誰からも食生活について指摘されないので、食べ物が偏りがちだ。だが最近は市販の総菜のほかに、コンビニのレトルトパックなども少人数向けのサイズになって、品ぞろえも充実している。こうした食材をうまく使えば、短い調理時間で栄養バランスのとれた食事ができる。

 そこで、市販の総菜やコンビニのレトルトを使った1週間の献立を、管理栄養士の可野倫子さんに考えてもらった。

「一から作る料理のときと同じで、お総菜やレトルトも選ぶときから先を見越して料理を考えれば使い切れるし、そうやって考えることを習慣化すれば認知症予防にもなります」

 1週間の流れを考えておくことで食材が使い回され、栄養バランスがとれる。手間を省くための“楽ちん”を盛り込むこともできる。お手軽レシピを見てみよう。

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