高校生たちが作った米の味を競うコンクールがある(※イメージ)
高校生たちが作った米の味を競うコンクールがある(※イメージ)

 高校生たちが作った米の味を競うコンクールがある。その名も「全国農業高校お米甲子園」。まだ今年で6年目だが、未来の米農家を目指す高校生たちの一つの目標になっている。

 文部科学省によると、全国の農業高校は311校(2014年度)。1970年度は679校もあったが、年々減少傾向にある。水田を含め、農作物の実習を行う広大な土地の維持が難しいことが大きな要因という。そんな厳しい現状に直面する農業高校と、未来の農業を担う高校生にとって、お米甲子園は励みになる取り組みだ。今年の出品期間は10月1~28日に予定されている。

 その審査方法が興味深い。最終審査は米の専門家が実際に食す味比べとなるが、1次、2次は機械による「食味審査」だという。機械にお米の味がわかるのだろうか。そもそも、食味とは何なのか。

週刊朝日 2015年9月11日号