8月16日、米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐり、中谷元防衛大臣が沖縄県庁で翁長雄志知事と会談した。そのときの中谷大臣のかりゆしウェアについて、ドン小西がファッションチェックした。
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ついこの前も国会で、自衛隊のフライング内部文書のことを追及されて、ぼろぼろになってたけどさ。この人、ファッションにも、要領の悪さが見えてるよね。「最近、太っちゃって」とか言いながら、20年前のアロハをタンスから引っ張り出してきたお父さんじゃあるまいし。この日のかりゆしだって、サイズがまるで合ってない。ていうか、小さすぎだろ?
そもそも暑いところの服は、ゆったりした風通しの良さが身上。それがこんなピタピタでどうすんの。ついでに丈もつんつるてん。柄もどうなんだろうね。沖縄をテーマにした柄で気遣いを見せたつもりだろうが、一見そこらのジーンズショップで買ってきたシャツかと思っちゃったよ。ここはもっとかりゆしらしい、古風な柄を選ぶべきだったよね。
だいたいさ、沖縄文化へのリスペクトで、わざわざかりゆしを着たんじゃないの? だとしたら、着りゃいいってもんじゃない。何たるかを理解してから行けっつうの。しかし、スーツ一枚脱いだだけで、たちまちあらわになるこの脇の甘さって……大丈夫でしょうね?
※週刊朝日 2015年9月4日号