ロメスパ? スライスピザ? 進化するイタリアンの世界 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ロメスパ? スライスピザ? 進化するイタリアンの世界

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 作家でコラムニストの亀和田武氏は、本誌連載『マガジンの虎』で、今回は雑誌「ポパイ」を取り上げた。

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 ピザとスパ、君ならどっちを選ぶ? 悩むことなんてない。両方とも食べる。これが正解です。「ポパイ」(マガジンハウス)9月号の<ピザか、スパゲッティか?>では、全128店が紹介されている。

 ロメスパって初めて知ったよ。茹で置きの極太麺を冷蔵庫で寝かせて、注文が入ったら炒める。早くて、しかも量がある。麺世界のソウルフードだ。路麺=ロメ。これが語源らしい。勉強になるな。

 ロメスパの雄、銀座「ジャポネ」を語るくだりはビートが効いている。太麺を「中華の火力で一気に炒め上げる」につづく一節。「間違いなくアルデンテなイタリアの“パスタ”ではなく、炒めることで麺の表面がザラザラになり味が絡まりやすくなるという日本独自に進化を遂げた“スパゲッティ”だ」。読ませる。

 ただのガイドブックじゃないんだよ。食いに食って獲得した理論があって、さらにテーマの絞りこみ方と展開に、技がある。ピザでまず冒頭にアップされるのは、NY風のスライスピザだからね。日本ではまだ根付いてないが、代官山「ピザ スライス」を知ったら週一で行きたくなるよって。なぜ。「それは、とにかく超気軽だから」

 ナポリタンも確実に復活している。片岡義男さんが『ナポリへの道』で、消えかけたかと思われたスパゲッティナポリタンが、どっこい日本の各地で生きてますよと、自己史に重ねてナポリタンを考察したのが10年近く前だ。そのナポリタンを食べまくり、ウマさの肝に到達するまでを辿る文章もナイスです。

 キャンティのバジリコスパゲッティや、ニコラスのピザという歴史も押さえつつ、浅草の裏やニュー新橋ビルを外さない。ポリシーを感じたよ。

週刊朝日 2015年9月4日号


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