日帰り手術などの保証もされるようになった医療保険の各社パンフレット(撮影/写真部・岸本絢)
日帰り手術などの保証もされるようになった医療保険の各社パンフレット(撮影/写真部・岸本絢)

「50代は保険を見直す最後のチャンス」

 生活マネー相談室代表でファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子氏はアドバイスする。50代後半になると保険料が高くなるばかりか、健康上の問題があり、保険に入れないケースも出てくるからだ。また、その年代になれば教育費などの必要経費の先行きもはっきりしてくる。

 では、保険を見直すなら、どんな保険に入るのがいいのか。4人の人気ファイナンシャルプランナー(FP)に「死亡保険」を選んでもらった。なお、“いい保険”はライフステージやライフスタイルなどで変わる。ここでは40~50代で学齢期の子どもがいる人を例に選んでもらった。

「保険を選ぶ際は、トータルコストで考えることが重要」と保険マンモス社長の古川徹氏。死亡保険は、被保険者が死亡もしくは高度障害の状態になったときに家族が生活に困らないための保障だ。家族が暮らすのに現金が十分あるなら、わざわざ保険に入る必要はない。

 保障額はどう考えればいいのか。

 ファイナンシャルプランナーの畠中雅子氏は「死亡保険の保障額は、子どもの成長にあわせて下げることができる」と説明する。

「子どもに教育費のかかる期間が10年以内ならば、保険期間10年の定期保険で保険料が安いものを選べば、保険料負担を軽くできる。子どもが社会人になったらやめても構わない」(畠中氏)

 たとえば、契約時の年齢が40歳の男性の場合、チューリッヒ生命の「定期保険プレミアム」やメットライフ生命の「スーパー割引定期保険」のように、保険料月額千円台で1千万円の保障が得られる10年定期保険もある。ただし、加入できるのは非喫煙優良体の場合。喫煙する人はアクサダイレクト生命の「カチッと定期2」や、オリックス生命の「ネット専用定期保険Bridge[ブリッジ](死亡保険)」を選べば、月々の保険料を2500円以下に抑えられる。

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