強行手段に出た小番容疑者は、2011年にボクシングのプロテストに合格し、都内のボクシングジムに所属。だが、実績はなく、現在はジムも辞め、法曹界を目指して勉強中の身。愛する妻と、やり手の弁護士の間に挟まれて、プライドが傷ついてしまったのか。

 それにしても、気になるのは男性の体だ。泌尿器科の医師に聞くと、

「局部には太い血管はないので、出血さえ止まれば命に別条はありません。尿道は残っていますし、簡単な処置で済む。尿道を締める筋肉は、体の奥にあるので、尿が漏れることもありません」

 と、何ともあっさりした答えが返ってきた。ただ、性的な意味では、救いがないようで、

「トイレで流されてしまった局部は、縫合が難しい。睾丸が残っているので、精子を作ることはでき、長さが残っていれば、射精もできるかもしれませんが、性行為はできないでしょう。シリコンなどで人工的に形成してもこれまで同様にはできません」(前出の医師)

 何ともイタいKOだ。

週刊朝日 2015年8月28日号