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 一時は「重病説」がささやかれた加藤茶さん。林真理子さんとの対談で、そのときのことを明かした。

*  *  *
 
林:少し前まで、お体のお加減が悪いんじゃないかって、日本中が心配していろんな記事が出ましたけど。

加藤:具合、悪かったんです。去年は最低でしたね。「俺、もしかしたらこのまま逝っちゃうかもしれない」と思ったくらいでしたから。

林:それが、今はすっかり?

加藤:ええ。今年になってからちょっと変わりました。

林:なんでこんなにお元気になっちゃったんですか。10歳ぐらい若返られたような気がしますけど。

加藤:僕、大動脈解離という心臓の病気をやってるんです。手術して処方された薬を飲んでたんですけど、その一つが合わなくて。去年、鶴瓶ちゃんの番組に出たんですけど……。

林:「鶴瓶の家族に乾杯」ですね。

加藤:はい。あれを見た人が、加藤は死ぬかもしれないと思ったらしいんです。実際、僕もオンエアを見てそう思いました(笑)。鶴瓶ちゃんのツッコミに返せなくて、ボーッとしてるんですね。あのロケの後、晩めし食べてから熱が出て体も震えて、カミさんが急いで病院に運んでくれたんです。

林:ええ、ええ。

加藤:そのまま緊急入院していろいろ調べてもらったら、薬のせいでパーキンソン症候群(パーキンソン病の症状が別の原因で生じること)になってたことがわかったんです。

林:薬を処方したお医者、ひどいじゃないですか。

加藤:でも、その先生のおかげで薬が原因とわかったんですよ。去年は病院と家を行ったり来たりしてました。

週刊朝日  2015年8月21日号より抜粋