初先発完敗の西武ドラ1高橋 東尾元監督が球団に疑問 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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初先発完敗の西武ドラ1高橋 東尾元監督が球団に疑問

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
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 ルーキーでしかも、将来のエース候補と期待するならば、最初がすごく肝心だ。首脳陣やフロントは、育成方針同様、どういった形でデビューさせるかを考える責務がある。どこが通用して、どこが通用しないのかを選手本人が肌で感じるには、まずコンディションがいい状態で投げさせてあげることだ。

 高橋とは状況が違うが、私が西武監督だった99年、松坂大輔(現ソフトバンク)のデビュー戦を決めるのには頭を悩ませたよ。どうやったら年間を通じてローテーションを任せられるか、その軌道に乗せてあげられるか。初戦で自信をつけさせたかった。本格派向きの傾斜が急なマウンド、しかも相手投手が弱くなる開幕4戦目、4月7日の日本ハム戦(東京ドーム)を選んだ。どうしても白星からスタートさせたかった。

 近年はクライマックスシリーズ(CS)が導入され、3位までに日本一のチャンスがある。導入前と違って消化試合が少なくなり、新戦力に1軍を経験させるだけの試合数は確実に減った。西武も現在CS進出を争っている。数少ないルーキーの登板は繊細に決めるべきだと思うよ。

 大型連敗はあったが、まだ戦いは残っている。これ以上のどん底はない。なぜ連敗が起きたのか。その間、どういう形で脱出の糸口を探ろうとしたのか。何が不足していたのか。フロント、首脳陣、選手が今一度見つめ直し、終盤の戦いの力に変えてほしい。

週刊朝日 2015年8月21日号


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東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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