室井佑月「先制攻撃もやる気まんまんじゃ」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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室井佑月「先制攻撃もやる気まんまんじゃ」

連載「しがみつく女」

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国会の参議院の審議も見所満載?(※イメージ)

国会の参議院の審議も見所満載?(※イメージ)

 そうそう前日の28日、安倍首相は、

「(武力行使は)攻撃国の意思や対応、推移などを総合的に判断するが、意思については形式上、日本を攻撃する意図はないと隠していることもある」

 と発言していたんだよ。先制攻撃もやりたいってか。やる気まんまんじゃ。

 国民向けに「後方支援」とか「積極的平和主義」とか、変な言葉を作ってくるのは、やる気まんまんを隠したいからだな。

 それと、7月29日には生活の党の山本太郎議員も質問に立って、面白い攻め方をしていた。

 山本さんは、

「川内原発が弾道ミサイルの直撃を受けた場合、最大でどの程度の放射性物質の放出を想定しているのか?」

 そんなことをされたら核攻撃以上のダメージだろうと、山本さんはいった。なんでもこの件に関しては、昨年12月に、政府に質問主意書を出していたみたいだ。そして、内閣総理大臣・安倍晋三の名で返ってきた返答は「仮定の質問にお答えできない」というものだったらしい。

 そこで山本さん、

「え? 今回の(安保)法案は仮定や想定を基にしていますよね。A国がB国を攻撃してB国を助けるために自衛隊を派遣するとかいってますよね。仮定とか想定とかですよね。だから、いま議論してる安保法案だってすべて仮定の話じゃないですか」

 お見事! なんだよ、政府のそのご都合主義は。

 話は変わって、学生デモを繰り広げるSEALDsに対し、「就活で不本意な結果になる」とか「あいつらは共産党が裏で操っている」とかデマを流す大人がいるみたいね。安保法制の必要性をまともに答えられないから、嫌がらせするんだろ。恥ずかしい大人だ。

週刊朝日 2015年8月21日号


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室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中。

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