試合中にクビに! ゴルフの世界でよくあることとは?
連載「マルちゃんのぎりぎりフェアウエー」
道具と同様、プロゴルフで欠かせないのがキャディーの存在。その“相棒”の人選が大切だとプロゴルファー・丸山茂樹氏は語る。
* * *
お騒がせ男が、またやっちゃいましたね。
米PGAツアーの「RBCカナディアン・オープン」(7月23~26日、カナダ・グレンアビーGC)の初日のことです。ロバート・アレンビー(44)=豪州=が、ラウンド中にキャディーをクビにしちゃいました。
13番パー5の4打目を巡って意見が食い違ったのが事の発端だそうです。残り150ヤード。アレンビーが7番アイアンで打とうと思っていると、キャディーは8番アイアンを勧めた。
助言に従って8番アイアンで打つと、ショートしてグリーン手前のクリークへ。結局このホールはトリプルボギーでした。アレンビーは激高して、キャディーを帰らせました。この日は81で9オーバー。その後、競技を棄権しました。
選手とキャディーの大げんかは、アメリカではよくあるんです。とてもここには書けないような言葉で言い争いをしたあげく、キャディーがゴルフバッグを放り投げて帰っていったのも見たことがあります。日本ではそういういざこざは見たことないですけどね。
もともとアレンビーは短気な男なんですよ。家庭の問題とかシード権を失ったりだとかいろいろあって、さらに今年1月のソニー・オープンのときにハワイで誘拐されて暴行されたり。なんだか不運が重なってまして。僕が「ああ、すごく仲がいいんだな」と見てた奥さんとも離婚しちゃいましたし。そういう私生活のストレスもあったんじゃないですかね。

おすすめの記事
あわせて読みたい