北原みのり「騒ぎ続けなくては」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北原みのり「騒ぎ続けなくては」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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 作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。北原氏は、安全保障関連法案が強行採決された日に国会の前にいたという。

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 久々に実家に帰ったら玄関の靴箱の上に「戦争させない」と書かれた真っ赤なポスターが飾ってあった。あまりに目立つので、「宅配業者の人とかびっくりしない?」と母に聞くと、「いいの、驚かれても」と言った。母は特に政治的な人ではないので、意外に思っていたら、「国会前に行きたい」と言いだした。安保法案の強行採決の日だった。足の悪い82歳の大叔母が一緒だったので、「どうする?」と大叔母に聞くと「せっかくだから、行きたい」と言う。何がせっかくなのかはよく分からないけど、じゃあ! とタクシーで国会前に向かった。大叔母にとって、国会前で政府に抗議するために立つなんて、人生で初めてだ。タクシーの運転手さんもよく分かっていて、国会前のベストポジションに止めてくれた。降りると辻元清美さんが「終わりの始まりにしましょう」と演説し、おーっ!という声と拍手が響いた。

 この日、NHKは国会中継しなかった。だから私たちの多くは、国会がどんな雰囲気だったかを知らない。後になって野党の議員が必死な顔で「アベ政治を許さない」「戦争させない」というプラカードを掲げ、委員長に詰め寄っていた写真を見て、胸が詰まった。


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