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 原作漫画の16年後の世界を描く実写ドラマ版「ど根性ガエル」(日本テレビ系 土曜21:00~)。漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏は、その内容を「寅さん」だと例える。

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「見上げたもんだよ、屋根屋のふんどし。たいしたもんだよ、カエルのしょんべん」とは、フーテンの寅さんの啖呵売の口上。

 松山ケンイチ演じる「ど根性ガエル」の中年ひろし(ニート30歳)は、まるで2015年版寅さんのようなのだ。

 毎日ブラブラ暮らし、母ちゃん(薬師丸ひろ子)とケンカすれば家出。

 幼馴染みのゴリライモ(新井浩文)は、いまやパン工場の若社長だ。ひろしは腹いせに、その移動販売車を奪って、ぶらり東北ひとり旅に出たりする。

 母ちゃんが、寅さんの妹さくら兼おばちゃんだとしたら、ゴリライモはタコ社長。「~でやんす」のセリフがナチュラルな勝地涼演じる後輩・五郎は、やっぱり佐藤蛾次郎(源公)だ。

 マドンナ役・京子ちゃんは、元AKB48の前田敦子。この前田敦ちゃんが、何をやろうと思いっきり前田敦ちゃんで、ぎゃんぎゃん叫ぶシーンも、素で「あー、敦ちゃん叫んでる」と思わせるアイドル的存在感。

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