「私、この前妊娠しちゃったじゃないですか?」

「え、え、え?」、とまどう徹子。

「この前、ほら38年前!」

 今まであらゆる芸人を空振り三振に打ち取ってきた徹子に、はからずも捕手役を務めさせるレミ。徹子も、話をまとめにかかることがあるんだなと、ある意味、感慨深い回でもあった。

 そんなレミが、先日「さんまのまんま」に登場。

「さんまさん、頭ツルツルになったら、(カツラ)かぶる? かぶる?」

 明石家さんまに対しても、もちろんレミはいつものレミだった。

 会話がつきだとしたら、常にキネを振りかざして、餅をつくのがレミ。一方レミに対するさんまは、今回返し手に徹し、きっちり餅を折りたたむ。

「僕ねぇ、坊主にしたら顔がね、スズメの死骸みたいになるんですよ」

「すごくわかる! ほんとそのまんま!」

 大喜びで起立するレミ。

「ほんとよ、ほんとね!」を、ひとしきり連呼した後、真顔でひとこと。

「誰が言ったの? こんな立派なこと」

「僕ですよ!」

「さんまのまんま」で、とても美味しそうな餅がつきあがるのを見た。

週刊朝日  2015年7月31日号